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未知のものたちとのファーストコンタクト
評価:
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
早川書房
¥ 886
(1987-10-01)

JUGEMテーマ:自分が読んだ本

 

こんばんは。

そろそろ花粉が怖いですね。

一旦春の嵐になるらしいですね。

きっとまた冬になる。

 

さてタイトルフレーズが超有名なこの本。

 

たったひとつの冴えたやりかた

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

浅倉久志訳

ハヤカワ文庫

 

最近物語読んでないなーってことで手に取ってみた本。

早川が「美しいタイトルのSF小説」とフェアを打ったみたいです。

ほいほい乗せられたぜ。

 

同じ背景を持った中篇が3本載っており、

「コメノ(というエイリアン)がヒューマン(人間)のことを知ろうと図書館を訪れ

 司書(これも別のエイリアン)と会話して本を順番に3つ紹介してもらう」という形で進んでいきます。

英題は「The Starry Rift」。

日本語の本タイトルは3編のうちの1本目からそのまま取ってますが、

英語は別で付いてるんですね。

直訳すれば「星空の裂け目」。

3編に共通しているのは<リフト>と呼ばれる星の過疎領域近辺でのお話であることです。

 

ということでいつものダラダラ感想。

 

第一話「たったひとつの冴えたやりかた」

好奇心旺盛な16歳の少女がうっかりエイリアンとファーストコンタクト。

このエイリアンが要は寄生型で少女の脳に取り付く。

想像するとぞっとしますが、

しかし危害を加えるつもりはなく少女とエイリアンは友達になる。

そのまま仲良く一緒に宇宙旅行、かと思いきや

互いの思いに反して…………というお話。

過失はあったにせよ悪意はなく、

若さゆえの冒険心が故に引き起こされた、

しかしその心の強さ故に多くの人が救われた悲しい結末でした。

 

途中から少女視点はなくなり、

少女たちの様子は

ある時点で宇宙に射出されたメッセージパイプを基地で捉え

ここに記録されているメッセージを再生するという形で描かれます。

つまり「聞いた時にはすでに全て過去」状態になり、一層虚無感を生み出していました。

でも後味はわりと爽やかだと感じました。

少女が快活で、頭も良く、エイリアンもいい奴なんです、これが。

 

 

第二話「グッドナイト、スイートハーツ」

遭難した宇宙船を回収するフリーの仕事をしている主人公。

今度は見た目30歳実年齢……?(コールドスリープを繰り返してるから)なおっさん。

何の縁か元カノが乗った船を救出することになる。

一度助けたと思った船が奴隷商人たちに襲われ、再び救出に向かう。

何とか商人たちを引っ捕えることに成功するも、海賊船には「元カノのクローン」も捉えられていた。

(この世界、普通にクローンがいるんです)

二人の間でぐらぐらする主人公。

 

おい。

 

今はどっちもお前の女とちゃうぞ!何妄想してんだ!!

とこの辺笑ってしまいそうになります。

まあ元カノもまんざらではなさそうなのですが、

クローンの方は別に恋人だった記憶もないぞ!!

 

しかしここから物語が急加速、一気に究極の選択を迫られるシーンが訪れます。

簡単に言えば、「宇宙服は2つ、人は3人自分と元カノと元カノのクローン、さあ選べ」。

下される決断と息の詰まるアクションシーンには緊張しました。

本当に息詰まるし。

3編の中で全体を通しても一番アクションシーン多い話なのではないのでしょうか。

最後に待ち受ける命題と選択肢は……「お宝か、女か」すなわち「自由か、それとも愛か」

 

いやお前の女とちゃうからああああ!!!

 

ごめんあんまり同情できなかったわ。

 

 

第三話「衝突」

エイリアンとのファーストコンタクト、ただしこちらは国対国。

人類を中心とした「連邦」と

<リフト>を挟んだ向こう側にあるコメノ(エイリアン)の「調和圏」の接触です。

人類とコメノは正式な交流は全くないのですが、

人類の中でもならず者たちの集まりである「暗黒界」が

すでにコメノたちの住む星々へ侵略を始めており、

コメノを奴隷化しているというこの上なくよろしくない状況になっている。

そんな中連邦側からリフトを渡り、探索をしていたチームが

調和圏の星に真正面から着陸。

「ヒューマン絶対殺す」モードのコメノと

そんなことになってるとはつゆ知らずな人類が出会います。

 

ここからはお互い一歩間違えば戦争という緊張感が続きますが、

優秀で明るく利発なコメノの通訳の奮闘と

探査船船長の粘り強い交渉、

探査船メンバーの犠牲にも支えられ

ギリギリのところで戦争を回避しました、という話でした。

戦争が起こるかどうかって

結構突発的な出来事に依存していたりするのよね。

そして一人の人間(エイリアン)の決断にかかっていたりするのよね。

 

本筋はこんなところなんですが、

「調和圏」の近くで人類が「あれ尻尾が足りない…まだらがない……」と感じたり

「連邦」のそばでコメノが「手が多い……」と感じたりするんです。

何らかの力場が形成されていて幻覚を見ているんですが、

この辺りすごいユーモラスで面白かったです。

 

 

中篇の割に読み応えありました。

でもあとがきにあったみたいにハンカチは欲しくならなったな……

いや本読んでて泣くこと滅多にないんですが……人間じゃないか……そうか……

 

 

続きはこめへん。

>♭さま

 

ご無沙汰しております!!!

お返事遅れ申し訳ありません。

 

フェルマーの最終定理、読了おめでとうございます(?)

なかなかの良書ですよね。

ワイルズの感情が鮮やかです。

私結構サイモン・シン好きです。

 

今後ともこちらをよろしくお願いします。

 

posted by RAN | 23:01 | 本・雑誌 | comments(0) | trackbacks(0) |
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